自分の意見を組み立てられない。
「自分の意見を言ってみて。何でもいいよ。」と子供に言ってもなかなか子供が自分の意見を組み立てられない。そんなことで困っていませんか?
我が子も自分の意見を組み立てることが非常に苦手でした。しかし、ちょっとしたコツで自分の意見を組み立てることが少しずつできるようになります。ここでは、子供が自分の意見を組み立てるためのコツを紹介します。
子供が自分の意見を組み立てられるようになるコツ
- 簡単な質問から始める。
- 様々な視点からアプローチするための考え方を持つ。
- 具体例や根拠を意見に組み込む。
1.簡単な質問から始める。
我が子の場合、自分の意見を組み立てることができない理由は、「何から手をつければいいか分からない」からでした。
自由にというと逆に子供にとっては難しいようです。そこで、まず簡単な質問から始めるようにします。
例えば、「○○についてどう思うか自分の意見を書きなさい。」といった課題があるとします。
この場合、聞かれている質問を「簡単な質問(答えやすい質問)」に変えます。
<簡単な質問の例>
- 賛成なのか、反対なのか
- 好きなのか、嫌いなのか
- 良いことなのか、悪いことなのか
といった具合です。これらの質問であれば子供も答えられます。
続いて「どこが」「どうして」そうなのかを質問します。
さらに「どうしたらもっと良くなるのか、どこを直せは良くなるのか 」を質問します。
このように簡単な質問から始めて順番に質問を具体化していくと、質問の対象が明確になるため子供は意見を組み立てやすくなります。
最初は質問を考えるところから親が手伝ってあげる必要があるかもしれませんが、繰り返すことにより次第に子供が自分で質問を考えられるようになります。
2.様々な視点からアプローチするための考え方を持つ
子供が意見を組み立てるには、様々な視点からアプローチするための考え方を持つことが大切です。
具体的な考え方としては以下のとおりです。
<いろいろな視点からの考え方>
- 大きな視点
- 小さな視点
- 合わせた、つなげた、まとめた視点
- 引いた、消した、省略した視点
- 反対の、逆の、裏側の視点
- 身近なものでの視点
- 仮定した視点
アドバイスする際は、「こういった視点で考えたらどうだろうか」という問いかけをします。それにより別の視点から考えるきっかけになり、考える幅を広げることができます。
ちなみにこれらの考え方はアイデアを出す時にも役立ちます。
3.具体例や根拠が無いかを考える。
意見を組み立てる際に、具体例や根拠があると自分の意見の説得力が増します。子供に具体例や根拠を探すように促します。
しかし、この具体例や根拠を自分の意見に組み込むためには、知識と経験が必要です。さらにそれらを結びつける力も必要です。
親としては子供に様々なものに触れさせ、経験させて、一緒に振り返ってあげる必要があります。そうすることで子供が意見として使える引き出しをたくさん持つことができます。
まとめ
- 簡単な質問から始める。
- 様々な視点からアプローチするための考え方を持つ。
- 具体例や根拠が無いかを考える。
子供が自分で意見を組み立てるのは、慣れが必要です。苦手意識を持たせないためにもこれらのコツは有効です。焦らず順番に質問をしながらできるだけ子供の意見を引き出すようにすることが大切です。ぜひ、これらのコツを試してみて下さい。
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