子供が自分で文章を書けるようになるコツ

子供の文章力を向上させたい

 「子供の文書力を向上させることはできないか?」そんなことを思ったことは、ありませんか?

 うちの子も自分の意見を書いたりすることが苦手でした。しかし、学校生活では「授業の振り返り」、「行事の振り返り」、「夏休みの日記」など文章を書く機会は意外と多く、何とかしなければと試行錯誤を繰り返してきました。

 例えば、夏休みの日記で、子供がかき氷を家で食べたことを書くとします。試しに一人でで書かせてみると、こんな感じになっていました。

「かき氷を食べて美味しかったです。」

 「これで終わり!?もう少し書くことあるでしょ!」と、つっこみを入れたくなるレベルてす。

 しかし、少しコツを知るだけで子供の文章は、量も印象も大きく変えることができます。

 ここでは、我が家で実践している子供が自分で文章を書けるようになるコツを紹介します。

子供が自分で文章を書けるようになるコツ

 結論からいうと、子供が自分で文章を書けるようになるコツは、以下の3つです。

  1. 過去(事実)→過去・現在(思い)→未来(思い)の「3行」で書く。
  2. 「誰が、何を、いつ、どこで、どのような目的で、どのように」を意識する。 
  3. 前向きなフレーズを覚える。

それでは、具体的に説明します。

1.過去(事実)→過去・現在(思い)→未来(思い)の「3行」で書く。

 文章を書き始めるとき、型が無いと、どこから書いていいか子供は迷います。そこであらかじめ文章を作る際のルールを決めておきます。

  1. 一行目には、起きた事実を書く。
  2. 二行目には、その事実に対する思いを書く。
  3. 三行目には、その事実から今後どうしていきたいかを書く。

 ポイントは「過去」→「過去又は現在」→「未来」の時系列を意識して書くことです。これにより、ほぼ強制的に3行書くことになります。

 この方法は、どのような事例についても対応が可能です。それでは、先ほどのかき氷の日記の例にして書き直してみます。

「かき氷を食べて美味しかったです。」(修正前)

今日、かき氷を家で作りました。氷を削るのは、大変でしたがおいしかったです。また食べたいです。」(修正後)

 まず、3行書くことにより文章量を増やすことが出来ました。

2.「誰が、何を、いつ、どこで、どのような目的で、どのように」を意識する。 

 文章を書く際に、「誰が(Who)、何を(What)、いつ(When)、どこで(Where)、どのような目的で(Why)で、どのように(How)」の5W1Hを意識します。

 すべてを入れる必要は無いですが、これらを文章に組み込むことで、文章に具体性を加えることができます。

 文章を作るのを手伝うのであれば、子供に対してこの5W1Hを聞いてあげるとよいでしょう。

 それでは、先ほど修正したかき氷の例を書き直してみます。

「今日、かき氷を家で作りました。氷を削るのは、大変でしたがおいしかったです。また食べたいです。」(修正前)

「今日は、暑かったので、昼食の後に家でかき氷を作りました。氷を削るのは、大変でしたが、自分で作ったのでおいしかったです。今回は、いちご味だったので、次はメロン味を食べたいです。」(修正後)

 さらに文章量が多くなり、話に具体性を持たせることができました。

3.前向きなフレーズを覚える。

 文章は、他人に見てもらったり、聞いてもらったりすることが多いので、良い印象を与えたいものです。そのためには、前向きなフレーズを覚えて、使っていくことが大切です。

<前向きなフレーズの例>

  • みんなのために、家族のために、仲間のために
  • 力を合わせて、団結して、一緒に、あきらめず、最後まで、
  • 取り組みたい、全力を出したい
  • 意識して、注意して、気をつけて
  • 活かしたい、活用したい
  • やり抜く、やりきる
  • コツコツと、継続的に
  • 自分から、自ら、前向きに

 それでは前向きなフレーズを組み込んでみます。

「今日は、暑かったので、昼食の後に家でかき氷を作りました。氷を削るのは、大変でしたが、自分で作ったのでおいしかったです。今回は、いちご味だったので、次はメロン味を食べたいです。」(修正前)

「今日は、暑かったので、昼食の後に家でかき氷を作りました。氷を削るのは、大変でしたが、自分で作ったのでおいしかったです。今回は、いちご味だったので、今度は、家族のためにメロン味のかき氷を作ってあげたいです。(修正後)

 自分のことだけでなく、他人を思いやる気持ち新たに挑戦したい気持ちを組み込むことができました。

 「かき氷を食べて美味しかったです。」から比べると印象が大きく変わりました。

3つのコツの例

 ここからは、3つのコツを使った文章の例を紹介します。

<授業の振り返りへの応用>

「僕は、この単元で○○の実験に取り組みました。とくに□□になる現象がおもしろかったです。実験では、○○なところが危険だったので似たような実験をするときは気をつけたいです。」

<行事への振り返り>

 今日は、学校生活最後の校内音楽会がありました。今日のためにみんなで歌の練習をたくさんしたので、すべてを出しきることができましました。残りの行事も全力で取り組んで、みんなでいい思い出を作りたいです。

<読書感想文への応用>

  • 第1パート 本の簡単なあらすじ (事実)
  • 第2パート 感動したところ (思ったこと)
  • 第3パート この本を読んで学んだことをどう活かすか (これから)

まとめ

 子供が自分で文章を書けるようになるコツは、以下の3つです。

  1. 過去(事実)→過去・現在(思い)→未来(思い)の「3行」で書く。
  2. 「誰が、何を、いつ、どこで、どのような目的で、どのように」を意識する。 
  3. 前向きなフレーズを覚える。

 書く力を向上させるには、やはり慣れが必要です。「どれだけ自分で考えて書いたか」に左右されるので、できる限り学校生活の中で、書く力を鍛えることが大切です。

 我が家では、学校で文章を書く機会となる「授業の振り返り」、「行事の振り返り」、「夏休みの日記」などは、3つのコツを使って書くように言い聞かせています。

 最初のうちは、3行を書くことに集中すればいいと思います。それができるようになったら、それぞれの行をより具体的にしていくことで、無理なく文章力を向上させることができます。

 ぜひ試してみて下さい。

コメント

  1. Greetings! Very helpful advice in this particular post!
    It is the little changes that produce the greatest
    changes. Thanks a lot for sharing!

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